タクシー代がなくて、歩いた

私がまだ20代初めの頃。

夜道の一人歩きに、全く危機感などもっていませんでした。

 

私が当時母と一緒に住んでいたのは港区。

真夜中でも通りには車が行き交い、道も街灯がともり、人の姿もある。

だから結構安心して、夜中に急にお菓子やアイスクリームが食べたくなってコンビニに行ったり、友達とふらふら夜の街を歩き回ったりして過ごしていました。

 

そんなある日、残業をしていて帰りが遅くなってしまいました。

オフィスがあるのは東京駅のすぐ近く。

家がある港区までは、いつもならバスで3~40分程度。

バスが無い時間なら、JRで田町駅か品川駅まで帰れれば、あとは歩きでなんとかなる。

けれどこの日は、JRの終電も行ってしまい、帰るすべはタクシーしかありませんでした。

 

ところが!お財布の中に千円程度しか入っておらず(給料日前でした)、仕方なく家まで歩くことにしました。

次の日が土曜で会社が休みで良かった…と思いながら。

 

東京駅から港区の家までは、思ったより時間がかかりました。

東京駅を出て、いつもバスで通る道をたどって。

銀座の街を通り、新橋から芝方面を通過し、麻布十番をかすめてようやく高輪のあたり。

 

2時間以上かかっちゃいました。

怖い物知らずだったから、出来たけど。

今ではそんな体力もないし、お金が無かったら、オフィスに泊まっちゃいます。